奥多摩町留浦(とずら)・奥多摩湖畔にある、東京最西端の古民家カフェ「よりみち茶屋 とおまわり」がオープンしたのが2018年10月。あれから早くも2年の歳月が流れようとしています。
奥多摩古民家カフェ「よりみち茶屋 とおまわり」に行ってきた。人の温かさを感じられる空間
オープン後まもなく、保護猫の白い娘猫”ウズラ店長”(通称:ウズちゃん)が仲間入りし、遠方から多くの人に愛されるお店に成長。コロナ禍による休業を乗り越え、2020年9月5日(土)リニューアルオープンしました。
2年ぶりにリニューアルした店舗の様子を取材してきましたので、早速お届けしたいと思います。
リニューアルされた7つのポイント!
こちらが古民家を改装して作られたカフェ「よりみち茶屋 とおまわり」です。
オープン以来、お店を切り盛りするのが店主の小熊裕美子さん。平日は「国家資格キャリアコンサルタント」の顔を持つため、カフェは土日祝日のみ営業。二足のわらじを履くパワフルでステキな店主さんです。
入り口に面するテーブル席やソファー席、温かみのある薪ストーブは健在。窓が大きいため、陽の光がとても心地よい空間です。
さて、今回リニューアルされた7つのポイントを見ていきましょう。
リニューアルポイント1:店舗外にメニューを設置
お店の中に入る前に、どんなメニューがあるのか気になりますよね。
入り口前にはメニューが掲示され、どんなメニューがあるのかわかるようになりました。
リニューアルポイント2:黒板を設置
引き戸を開けて中に入ると、目の前に飛び込んでくるのが「おすすめメニュー」が書かれた木枠の黒板。本日のおすすめメニューとともに、ウズラ店長のかわいらしいイラストが描かれています。
入ってすぐに、メニューをある程度決められるようにと、この黒板が設置されました。
リニューアルポイント3:注文・会計・返却口を設置
従来の注文と会計は、店員が各テーブルに伺うシステムでしたが、少しでもオペレーションをラクにするために、注文と会計はカウンターで行うように変更されました。会計は先払いとなります。
飲食後のお皿やコップの片付けは店員さんが行っていましたが、リニューアル後はお客様がセルフで返却するように変更されました。
リニューアルポイント4:お水はセルフサービスに
お水も店員さんが各テーブルに運んでいましたが、現在はセルフサービスに。爽やかでフルーティーな香りがするレモン水がカウンターに設置されています。
かわいらしいふくろうのコップは、見ているだけで癒やされてしまいますね。
リニューアルポイント5:湖を眺めながら飲食ができるカウンター席
物を置いたりと、デットスペースになっていた窓際にテーブル席を設置。昼間は広大な自然が広がる奥多摩湖を、夜は山の上にきらめく星の数々を眺めながら食事を楽しめます。
リニューアルポイント6:ウズちゃんがいる「ウズラ店長のお部屋」を設置
従来は、1つの広い部屋にテーブルを設置しておりましたが、リニューアル後は仕切り板で区切り、片側はウズちゃん専用の部屋である「ウズラ店長のお部屋」が設置されました。
部屋の奥側中央に、2名がけのテーブルが1つ設置されています。
オッドアイのまん丸お目々が愛くるしい、ウズちゃん登場!猫用のおやつである「チュール」やおもちゃのほとんどは、お客様からいただいたそう。
たくさんのおもちゃに囲まれて、幸せそうなウズちゃん。
何かが気になっているウズちゃん。
じーっと一点を見つめた後に、
ジャ〜ンプ!
仕切り板から顔を出し、
ウズパーンチ!
突然のパンチを怒られ、反省中のウズちゃん..。(実際は毛づくろい中です笑)
ずっと見ていても飽きないウズちゃんの愛くるしい表情と、ときには活発すぎる行動を間近で堪能できる部屋となっています。
現在は完全予約制となっており、こちらのネットショップから予約ができます。
リニューアルポイント7:ソーシャルディスタンスが取られたテーブル
「ウズラ部屋」と反対側に仕切られた部屋は、2名テーブルが2つ設置された部屋にリニューアル。新型コロナウイルス感染防止対策としてテーブル同士を離し、ソーシャルディスタンスが確保されています。
香り高いコーヒーを飲みながら、ちょっとした作業や読書には最適な環境!
部屋の仕切りが光が透き通る障子で、窓が大きく取られているため開放感があり、部屋の中まで柔らかい光が降り注ぎます。
奥多摩の雄大な景色を独り占めできちゃうかも?!
メニュー一新!ノンアルコールに合うおつまみセットが絶品
リニューアルオープンに合わせて、メニューが一新されました。
キーマカレープレート(1,100円)、以前はくまわさび丼だったのをねこわさび丼に(800円)、ダルゴナコーヒー(600円)、自家製レモネードソーダーや自家製オレンジソーダー(各600円)などが追加されました。
従来は、奥多摩産ワサビを使った軽食やドリンク・デザートのみでしたが、「リニューアルに合わせて、お食事メニューを増やしました。もう1品、食べごたえあるメニューを試作しております」とのこと。
メニューは日々試行錯誤中とのことですが、何が出てくるか楽しみですね!
今回は、新メニュー「ノンアルコールビールおつまみセット」(1,200円)をオーダー。奥多摩ヤマメの燻製と週替りで2品ついてきます。
「車とバイクのお客様がほとんどですので、アルコールなしでも楽しめるメニューを考えました。」とのこと。
なにこれ、絶品すぎる!
ヤマメの燻製も、噛めば噛むほど深い味わい。残り2品は、クリームチーズのみそ漬けと黒酢の煮卵。この2つがもう、もう絶品!「おいしい!おいしすぎる!」と、店内に叫び声が響き渡るぐらい叫んでいたかも..。
濃厚なクリームチーズと黒酢の芳醇な香りが、ノンアルコールビールにとてもよく合います。
店主の小熊さん、新しいメニュー開発にとても熱心で、おいしい試作品のピクルスもいただきました。こちらも絶品!もう一杯飲みたくなってしまったほど..。
「メニューは、事前に仕込んでおけるものを中心に取り揃えました。」とおっしゃる通り、オペレーションをスムーズに行うためにも、様々な工夫が施されていました。
ウズちゃんグッズも多数あり!
入り口付近には、ウズちゃんの石鹸やタオルなど、かわいらしい雑貨が販売されています。
こちらのイラストは、むさいさきさん作。アクリル絵の具で描かれており、ウズラちゃんのふわふわの毛並みや愛くるしい表情は、手書きでしか出せない温かさが感じられます。
「買いに行きたくても行けない!」という方は、こちらのグッズはネットショップでも購入できますよ。
新型コロナウイルス感染症対策もしっかり!
飲食店で気になるのが、新型コロナウイルス感染症対策。同店の感染症対策は以下の通り。
- 出勤時の検温の徹底(Twitterで発表)
- 消毒、手洗いうがい
- マスク着用
- 店内レイアウト、密室予約制等オペレーションの変更
お店に入るときは、ピッと測るタイプの体温計で計測し、消毒用ハンドジェルも店舗入り口に置いてあります。
奥多摩町は高齢者が半数を占めるからこそ、発症者を出さないために、感染対策は抜かりなく行っているそう。
店舗に行くときは、マスクをきちんと着用し、店舗のマナーをきちんと守って入るようにしましょう。
最西端で”最高に温まる場所”に行ってみよう
リニューアルオープン前は、コロナ禍で臨時休業後、緊急事態宣言が開けて再オープンするも、再び店主さんの入院で再休業..、再び元気よくオープンするにはどうしたらいいか、寝る時間も惜しんで考えたそう。
オープン直前まで「本当にやっていけるだろうか」と、本気で心配していたそうですが、いざフタを開けてみたら、リピーターの方や昔からの友達が協力に来てくれたり、たくさんの方たちがオープン初日から遊びに来てくれたり..。
「多くの方の支えやご協力があったからこそ、今回リニューアルオープンができたと、様々な方々にとても感謝しております。感謝しつくせないです」と、緊張から解き放たれた笑顔で話しておりました。
人生に、無駄な経験は1つもありません。
苦労しながら経験したことは、心の中の引き出しとなり「一生涯の財産」となります。
少しぐらいとおまわりしても、人生ダメになるわけではなく、むしろ色んなことを立ち止まって考え、学んでいける大切な期間なのだと、今回教えていただいた気がします。
今後は台風シーズンで臨時休業になったり、紅葉シーズン中は激混みしたりするかもしれません。
基本土日、祝日営業ですが、臨時休業などの情報はTwitterで随時配信しておりますので、事前に要チェックです。(「よりみち 茶屋とおまわり」Twitterアカウント→ @chaya_toomawari)
奥多摩町に遊びに行かれた際は、東京最西端にある、最高に温まるカフェにぜひ足を運ばれてみてくださいね。
「よりみち茶屋 とおまわり」の詳しい情報はこちら
- 住所:西多摩郡奥多摩町留浦324-2
- 営業時間:[土・日・祝]11:00〜20:00
- 電話番号:050-5436-7013
- アクセス:奥多摩湖畔の「小留浦」バス停目の前
- 席数:20席
- 予約:「ウズラ店長のお部屋」のみ可(https://toomawari.thebase.in/)
- 店舗公式ホームページ:リニューアル中
- 店舗公式Twitter:@chaya_toomawari