先日、東京都奥多摩町にある古民家を改装したカフェ「よりみち茶屋 とおまわり」に立ち寄らせていただき、ステキな方たちとの出会いがありました。
奥多摩古民家カフェ「よりみち茶屋 とおまわり」に行ってきた。人の温かさを感じられる空間
このときのご縁により、奥多摩で地域おこし協力隊として働く3人の方に、奥多摩町を今後どう盛り上げていったらよいかについて話し合う「第一回奥多摩若者会議」(会議という名の親睦会です..)にお誘いいただきました。
参加してみてびっくり!奥多摩に暮らして働く方たちの思いが、あまりにも熱かったのです。
奥多摩駅に到着したら駅前商店街が真っ暗だった
立川から奥多摩まで、JR青梅線で約1時間15分かかります。
青梅駅で乗り継ぎが悪いと、1時間30分以上かかることも。同じ多摩地域なのに、多摩地域は意外と広いと改めて感じさせられます。
18時からスタートということで、奥多摩駅で待ち合わせをしたのですが、駅に到着してみてびっくり!
駅は改装工事中で、街灯がほとんどついておらず真っ暗!駅前商店街もまだ17時30分だというのに、シャッターを閉め始めているではないですか(泣)
昼間の表情とは全く違う漆黒の闇の中に広がる山々に、寒さとともに恐怖を感じてしまいました。早く誰か来てぇ〜〜!
「この道を歩いていけば、たどり着くのかしら・・?」
誰もいない駅でひとりぼっち。ブルブルと寒い中で歩く覚悟をしておりましたが、17時45分ごろにようやくお迎えに来ていただきました。
集合場所である「川野生活館」へ向かいます。
ちょうど満月の日で、闇の中の奥多摩湖に映し出された満月がとても美しく、今までの恐怖がどこかに吹っ飛んでいってしまいました。
地元で取れた食材を調理してくださり感動
中に入ってみると、あまりにも家庭的な雰囲気にびっくり。テンというイタチ科の肉を焼いているのは、奥多摩町地域おこし協力隊のオクタマニアさん。
立川で親睦会なんてやるとしたら、どこか飲み屋さんを予約が当たり前となっていただけに、地元で取れた食材を調理してくださる姿に感動!
ええと、食べた感想・・。固くて噛めないんですけれど(笑)でもくせになるおいしさ?!
「よりみち茶屋 とおまわり」で出されている「わさびの葉で包んだおにぎり」をいただくことができました。わさびの葉のさわやかな香りが食欲をそそります。
食卓はまさに昭和時代のような、ほのぼのとした感じで、あぁ、こういうの好き!と心が叫んでいました。
自己紹介を聞いてびっくり!9割が奥多摩移住者だった
多摩地域を中心に総勢12名が参加。それぞれ自己紹介が行われたのですが、参加者の9割が奥多摩に移住してきた方達でびっくり!
奥多摩に遊びに来たことがきっかけで奥多摩が好きになり、このままここで暮らして働こうと決意された方々が多くいらっしゃいました。
地元の食材を使ったカフェや東京産の杉・ヒノキを活かした商品開発など、奥多摩でしかできないことを事業にしているのです。
特にめざましい活動をしているのが、奥多摩の名を全国に発信するために活動しているまちおこし団体OBC(Ogouchi Banban Company)。
奥多摩では子どもたちがまちおこしの主役!子供参加型まちおこしエンターテイメントなど、最西端から最先端のまちおこしに取り組んでいます。
おいしそうなクラフトビールを持っている笑顔がステキな方は、OBCメンバーでありパフォーマーの島崎 勘(通称:かん先生)さんです。
子供参加型のまちおこしエンターテイメントでは、奥多摩の魅力を歌詞に込めたオリジナルソングを造り、地元の子どもたちと一緒に歌って踊る出張ライブを行うなど精力的な活動をしています。
奥多摩駅の目の前にある「Beer Cafe VETERE(バテレ)」とOBCによる協働プロジェクトにより、小河内・峰の休耕畑を利用して、ホップを栽培しています。
東京最西端の地「小河内」で育てられたホップで作られたバテレのクラフトビールは、フルーティーでとても飲みやすいおいしさでした。
OBCの方たちは、奥多摩が大好きで盛り上げていきたい思いが強いからこそ、こんなに素晴らしい商品が作れるのではないかと、改めて地元への熱い思いを感じさせられました。
「Ogouchi Banban Company」の公式ページはこちら
都市では実現できないことが地域なら実現できる可能性がある
「第一回奥多摩若者会議」という名の親睦会、みなさまの奥多摩に対する思いがあまりにも熱すぎて、気がついたら終電ギリギリの時間になっていました。
今回の参加者の方たちの思いをまとめると、
奥多摩が大好きだ!
奥多摩を盛り上げたい!
奥多摩という地に魅力を感じ、何とかしてこの地域を知って欲しい!街を盛り上げて雇用を活性化したい!
こんな熱い思いを持って移住されてきた方たちが、奥多摩という地にたくさん集まっていました。
ただし、いいことばかりではありません。
現在、人口流出や少子高齢化など徐々に衰退する市や町が数多く増えています。
奥多摩も同じです。
多摩地域全体にも言えることでしょう。
ただ、都市にいるとやりたいことができなかったり、埋もれてしまうような可能性が、地域という小さなつながりの中では必要とされ、芽をだすことができるのではないかと思っています。
奥多摩で生まれ育って地元を愛する方たち、奥多摩が好きになり移住してきた方たちが、自然あふれる広い土壌の中でぐんぐん芽を伸ばそうとしています。
その挑戦がやがて大きな大木となり、地域の活性化につながっていきます。
人生、一度きり。
何か自分が地域で貢献できないことはないかな?都市でできないことにチャレンジしてみようかな?という思いが少しでもあるのでしたら、奥多摩というステキな街でその可能性を見つけてみませんか?
少しでも奥多摩に興味を持たれた方は、ぜひ奥多摩に遊びに行かれてみてくださいね。
気がついたら、あなたも彼らとともに移住しているかもしれませんよ?
また第2回目の開催も、楽しみにしております!