2020年1月31日(金)より、小田急電鉄株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社ヴァル研究所が立川駅周辺エリアでMaaSの実証実験を開始しました。
今回の実証実験は、東京都が公募した「MaaS社会実装モデル構築に向けた実証実験」として行われるもので、立川駅周辺では「立川おでかけアプリ」という立川駅周辺の交通情報をリアルタイムで検索できるアプリを用いて実施されます。
立川バスとJR中央線のリアルタイム情報を提供し、遅れの情報をスマホの画面で確認できることで移動しやすさの向上がはかれるか、という実験をしています。
えっ、ちょっと待って!
MaaSってなに?
何が便利なの?
実際にアプリを使い、立川駅からイオンモールむさし村山までリアルタイム検索をしながら行って参りましたので、MaaSの概要やアプリについてご紹介したいと思います。
「MaaS」って何のこと?
MaaSとは「Mobility as a Service」の頭文字をとったいわゆる頭字語で、直訳すると「サービスとしての移動」という意味。「マース」と読むのが一般的です。
わかりやすく言うと「ユーザーに移動手段を一括化して提供するサービス」のことです。
電車やバスなどの移動手段の分断をなくして、人がもっと移動しやすい世界を作っていこう!という取り組みです。
せっかく電車でスムーズに来たのに、バスで長時間待たされるとイライラするじゃないですか。
そんな無駄な時間をなくすために、便利なものを使ってもっとスムーズに移動しよう、移動時間を短縮しようという取り組みなのです。
「立川おでかけアプリ」の使い方はとても簡単!
マースの実証実験なんて言われてもピン!と来ない..。それだったら実際に使ってみようということで、アプリを実際にダウンロードして使ってみることにしました。
アプリをダウンロード後は、たったの3つのアンケートに答えるだけ!無料で利用可能です。
アプリのダウンロードはこちらから↓
「立川おでかけアプリ」公式サイト
使い方はとても簡単で、出発地と到着地を入れて検索するだけ!出発時刻は現在時刻・5分後・10分後の3種類から検索できます。
検索結果一覧から「早い」・「安い」・「らくらく」の3パターンの経路検索ができます。
経路を選択すると、到着地までの地図やルートが表示されます。
乗換回数、所要時間、地図でのルート、電車からバスへの経路検索が可能です。
もし人身事故や渋滞が発生しているときは、「遅れています」と赤字で表示されるのがポイント!
「立川おでかけアプリ」の場合、JR東日本の中央線(東京〜甲府間)、南武線、および立川バスの路線バス全線の遅れを加味した検索結果が表示されます。
このように、電車とバスの経路検索ができて、遅れなどの運行状況がリアルタイムでわかるのが特徴です。
「立川おでかけアプリ」を実際に使ってみた
実際にアプリを使ってみよう〜!と、JR立川駅に降り立ち、武蔵村山市にある「イオンモールむさし村山」までバスを使って向かってみることにしました。
改札前で出発地「立川」駅、到着地「イオンモールむさし村山」を設定して検索。運行状況の遅れの有無がリアルタイムで確認できる点がポイント。
アプリの実験なので、遅延があればよかったかもしれませんが、遅れがないことは素晴らしいこと!
9時52分に立川駅北口を出発すると、10時45分にイオンモールむさし村山に到着することがわかりました。いざ出発!
JR立川駅改札口から多摩モノレール立川北駅に向かいます。所要時間3分!
多摩モノレール、時刻通りに来ましたよ〜!10時ジャストの上北台駅行きに乗り、玉川上水駅に向かいます。
玉川上水駅に着いた時刻は10時09分。アプリ通り、遅れることなく到着しました。ここから立川バスに乗り換えます。
あらかじめ乗り換え検索してあるため、時間を気にしてイライラすることなく、ストレスフリーで待つことができます。
バス停の前で待つこと5分。イオンモール行きの立川バスが到着しました。
10時20分発という時刻表通り、バスが出発しました!
途中、渋滞がありましたが、特にリアルタイム運行状況に「遅れています」とは表示されず。想定内の渋滞であると思われます。
そして、
到着予定時刻10時45分より4分遅れで、イオンモールむさし村山に到着。大幅に遅れがなかったため、ほぼリアルタイム検索した時間通りに到着することができました。
いやー、イオンモールむさし村山、久しぶりに来たなぁ。懐かしい!
MaaSの実証実験とはまったく関係ないですが・・、レストラン街にある「串家物語」でいちごフェアを行っていましたので、チョコレートファウンテンにたっぷりいちごソースつけて楽しんできました!
食べ終わってからショッピングを楽しんだ後、出発地と到着地を逆にして検索すれば、同じようにリアルタイムで検索可能です。
電車が遅れているとわかれば、もう少しショッピングしていこうと、心に余裕が生まれますね。
アプリには公共交通や沿線施設を利用できる“電子チケット”あり!
「立川おでかけアプリ」はリアルタイム経路検索ができるだけでなく、アプリ内のチケットストアにて、以下2つの電子チケットが販売されています。(クレジット決済で購入可)
- 多摩モノレールの1日乗車券と多摩動物公園の入場券のセット券
- 立川バス1日乗車券
利用日にチケットを有効化し、各係員やバスドライバーにチケット画面を提示するだけ!
MaaSによるサービスは、リアルタイム検索から予約・決済まで1つのサービスのようにシームレスに提供されるのです。
「立川おでかけアプリ」を実際に使ってみたまとめ
「立川おでかけアプリ」により、トータルの移動時間が短縮できるだけでなく、シームレスでストレスフリーな移動ができることがわかりました。
ただし、リアルタイム検索しかできないため、過去の時間にさかのぼって検索できない点はデメリット。出発時に到着時刻やルートをキャプチャーしておくなりしておかないと、「あれ?何時に着くんだったっけ?」とわからなくなってしまいます。
しかし、目的地まで複数の移動手段がある場合や乗り換えの必要がある場合など、各移動サービスがシームレスにつながり、予約や支払いなどの処理も同時に実現できるのがMaaSのスゴイところ。
いやー、各交通機関利用の効率化というすごい時代がやってきました!
人生で無駄も大事だけれど、無駄を極力省いて他の時間や資源に有効活用していきたいですね。
立川エリアでの実証
立川駅周辺の運行状況がリアルタイムでわかる「立川おでかけアプリ」。ぜひダウンロードして使ってみてくださいね。
アプリのダウンロードはこちらから↓
「立川おでかけアプリ」公式サイト