子どものときから、気づけば昭和記念公園の桜を毎年見に行っています。
特に桜の木の下で宴会とかをする目的ではなく、ただ、ただ、桜を見に行っています。
手足もガチガチに凍るほど寒い日が続き、「いつまでこんなに寒い日々が続くのだろう?」と思うと、心の底まで冷え切ってしまいますよね。
しかし、3月下旬に東京で開花宣言がされると、心の中がワクワクしてくる自分がいます。
子どものころは、ピンク色に咲き誇る桜を見ても、特に何も感じることがなかったのですが、ときを重ねるに連れて、桜の花ってスゴいなと感じることが多くなりました。
何がスゴいかって、人間のように、とことん営業成績をあげなくちゃとか、誰よりも頑張らなきゃとか、意気込まなくても頑張らずに花を咲かせることができるところです。
桜は生まれたときから桜です。
バラは生まれた時からバラです。
人間も生まれたときから人間なのに、なぜか変わらなきゃいけないというか、毎年成長しないとダメなんじゃないかと思ってしまうことがあります。
生まれたときからありのままに、自然の成長を遂げたければ、努力も頑張りも必要ないのが「自然の法則」です。
桜は桜の花になるために、努力も頑張りも必要ありません。ありのまま、自然に育ったから、「なるべき姿」へなることができたんだなと。
そうなるべくして、そうなったんだなと。
何も計画することもなく、自然の流れのままに咲いた桜は本当にスゴいなぁと。
「毎日、変わらなくちゃと思い込んでないかな」
人間として、不自然に生きてないか。
正直な心を持って、今を生きているのか。
変わらなくちゃと思うことが、実は思い込みなんじゃないのか?
頑張ることを求められている人間。
自然の力に任せて成長するとき、努力も頑張りも必要ないという自然な状態になります。
「今、不自然に生きていないか?」
「ありのまま、生きようとしているか?」
青空に向かって咲き誇る桜の花たちを見て、思わずそう考えさせられてしまったのでした。