新しい街区「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」が、立川駅北口に2020年4月に誕生します。
街区が目指すコンセプトである「WELL-BEING(ウェルビーイング)」の意味は、心とカラダが心地よい幸せを感じる状態であることがわかりました。
「ウェルビーイング」って何?立川駅前再開発「GREEN SPRINGS」のフォーラムで聞いてきた
このフォーラムの続きである第2部「ここからはじまるウェルビーイング」では、どんな暮らしがはじまるのかについて、パネルディスカッションが繰り広げられました。
気になるウェルビーイングな立川の街は、一体どんな感じになるのでしょうか?
立飛ホールディングスによって土地が買収された話
グリーンスプリングスは、株式会社立飛ホールディングス(本社:東京都立川市、代表取締役社長:村山正道)による立川駅前再開発の一大事業です。
商業施設「IKEA」の前に空いていた野原を、なぜ「立飛ホールディングス」が買収したのでしょうか?
立飛ホールディングスはすでに約100年の歴史ある会社なのですが、かなり閉鎖的な組織となっていました。2012年に組織再編が起き、資本政策も事業政策も大きな転換期を迎えます。
グリーンスプリングスの建設予定地は、もともと財務省が持っていた土地。土地の入札が始まった2015年に「ここは絶対に買い取る必要がある!」と判断し、2015年に100億という資金をかけて買収したのです。
ただし、取得してから着工まで3年という短期間で作らないといけないという条件がついていました。建設業界においてはありえないほどの短い期間です。
様々な街づくりプロジェクトが始動しはじめ、2018年までに急ピッチで計画・着工し、2020年4月開業に向けて、新しい街が着々と完成しようとしているのです。
ウェルビーイングの世界観を作るためにしたこと
グリーンスプリングス建設予定地は、容積率が500%もあります。
建物を建てようと思えば、駅前商業施設の建物がほぼすっぽり入ってしまうぐらいです。
しかし、街のコンセプトは、心から幸せを感じる街「ウェルビーイング」です!
ウェルビーイングという世界観を作るために、デザイン面も考慮して約160%という容積率で作り上げることに。この計画は、頭が痛くなるほど難しかったのではないでしょうか?
自然と街とが交差するような、そんな街づくりプロジェクトが完成したのです。
「GREEN SPRINGS」の街名の由来は?ロゴはどうやってできた?
「GREEN SPRINGS」の名前の由来が気になりますよね。
「GREEN」はみどり地区から、「SPRING」はもっと幸せなイメージをもたせるためにつけられたそうです。
ロゴは「X」のマーク。街区の象徴である「X」型のランドスケープデザインをモチーフに、「空」と「大地」をブルーとグリーンで表しています。
人がここにやってきてまた旅立っていくというコンセプトが、この街に込められています。
立川という地に集まって、この街の文化がまた飛び立っていけたらいいなという発想です。
街のロゴのほかに、ホテル、ホールのロゴの書体もバラバラなのです。
なぜ統一してないかについては、街はそれぞれ違って当たり前というコンセプトがあるからだそう。
ひとつひとつの個性を大切にしていることが、とてもよくわかります。
建築とは「モノ」ではなく「空間」である
木は多摩産材を使用し、高級感あふれる作りに。ひのきなどの木で作られた建物は、中にいるだけでも心地よい空間となることでしょう。
全長約60mのインフィニティスパが屋上にできるホテル「SORANO HOTEL(ソラノホテル)」は天然温泉が楽しめます。なんと客室はたったの81室だそう。
「足湯とか作れないのでしょうか?」
「市民が入りやすいお得な価格設定などないですか?」
さまざまな質問がでましたが、足湯の構想はあったようなのですが、思ったより湯量が採掘できなかったそう・・。
近隣住民の方にも使いやすいホテルにできるよう、今後も検討していくとのことでした。
建物とは「モノ」ではなく「空間」であるという通り、ただ建てるだけではなく、「空」と「大地」、「人」と「建物」との距離とバランスをとても大切に作られていると感じました。
オープンまで様々なイベントが行われる予定
オープン前にプレイベントも予定しているそうです。9月に子供向けの多摩産材を使った飛行機のワークショップと見学会を予定しております。
今後は、以下のようなことも企画されています。
- 多摩地域のカルチャースクールが開講
- 立飛をアピールするブースの出店
- マルシェ屋台やピクニックグッズの販売
- 缶バッチを作るワークショップ
お子さま連れでも楽しめるイベントが盛りだくさん!オープン前から楽しみですね。
完成後にはじまる立川でのウェルビーイングな暮らしで幸せを感じる街に
オープンまで1年を切った今、それぞれの建物の概要がだんだんとわかってきました。
「GREEN SPRING」が立川のシンボリックな存在になっていき、今後は多摩エリアの中でも中核になっていくのではないでしょうか?
3.9ヘクタールという土地に、自然と街との間の公園的な役割が求められていくことでしょう。
ただ、コンセプトやデザインが素晴らしいことはとてもよくわかりましたが、街ってやっぱり、市民にとっては親しみやすい街であってほしいですよね。
でも、その声がきちんと届いているらしく、
「ただデザインをよくして、箱を作るだけではなく、地域の人たちが根づけるようにしていきたい」
その思いを、今回のフォーラムでは熱く語っていました。
人と人とがつながって、幸せになっていく街を目指しているのが「GREEN SPRING」です。
幸せをたっぷりと感じられるウェルビーイングな街に行けば、さらに幸せな気持ちでいっぱいになることでしょう。
ウェルビーイングな暮らしで、人生をより豊かに。
既存の街に新しい街が作られて、街全体が新陳代謝を起こしていき、立川エリアの愛される場所になっていけたらいいですね。
幸せを心地よく感じる空間「GREEN SPRING」から今後も目が離せません!