「ウェルビーイング」って何?立川駅前再開発「GREEN SPRINGS」のフォーラムで聞いてきた

GREENSPRINGの看板

多くの商業施設と豊かな自然が隣接している「立川」で、新しい街「GREEN SPRINGS」が2020年春に完成しようとしています。

開業まで1年を切り、すでに街の骨組みが完成しつつあります。

「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」立川北口駅前2019年6月の建設状況はこんな感じ!

世界に誇れるウェルビーイングシティというのがコンセプトですが、ウェルビーイングって何?一体どんな意味なの?

よくわからない「ウェルビーイング」の意味を知りたい!

ということで、2019年6月25日にパレスホテル立川で「ウェルビーイング・フォーラム」が開催されることを知り、早速行ってみることに。

ウェルビーイングの意味や、どんな街ができるのかを聞いてきましたよ。

「ウェルビーイング」って一体なに?

GREENSPRINGの講演

予防医学研究者である石川善樹さん、月刊「ソトコト」編集長 指出一正さんによる対談が行われ、ウェルビーイングについて語っていただきました。

英語表記では「Well-being」、日本語に訳すと「幸せ」「豊かさ」という意味になります。

数字では表わせないような、「こんな時が幸せだと感じるな」と思うこと、すなわち「幸福である状態」がウェルビーイングの意味なのだそうです。

拡大するギャップ

私達は経済的に豊かになれば、幸せになると考えてきました。

しかし、GDP(国内総生産)と幸せの割合のギャップは拡大する一方。病気、貧困、戦争でずっと苦しんできた人類ですが、平均寿命が今では72歳まで伸び、経済的に豊かになってきたのに、実感として「豊かさ」は変わってないのです。

なぜ、実感として幸せの割合が増えないのでしょうか?

2005年になってから、男性は仕事の時間が減り、女性は家事の時間が減った分仕事が増え、経済的に豊かになったのですが、男女ともにぼーっとしている時間が増えました。

スマホが流行するにつれ、何もしない時間、受け身な時間が増えたのです。

ネガティブな時間が減ったのに、ポジティブな時間が増えないのです。

苦しみが減ったのにポジティブなことに時間を使わず、スマホやテレビをただボーッと見るような時間だけが増えていったため、ウェルビーイングがなかなか増えていかないのです。

都市という人工空間における退屈、孤独、不安、そしてWell-being、予防医学として何ができるのか?

与えられるのを待つのではなく、一人ひとりが自分にとって何が豊かな暮らしにつながっていくのかを探していくことが、ウェルビーイングが増えていく解決策なのです。

地域で幸せを見つける関係人口の見つけ方

関係人口

例えばですが、ウェルビーイングの例として「関係人口」があります。

移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、「交流人口」と「定住人口」の間に位置する人たちを「関係人口」と呼びます。

地域を幸せにしたい!ふるさと(居場所)が欲しい!という若い人たちが、その街を幸せにしたいという気持ちから定期的に街に訪問していきます。

笑っているおじいちゃんとおばあちゃん

街の人たちも最初は関係人口の人たちを信頼してなかったのが、何度も街を訪れては街のことを真剣に考えてくれる若者たちに次第に心を開いてきました。

サテライトオフィス

街にサテライトオフィスやスナックまで作り、一緒に食べたり飲んだりと交流を重ねるようになっていきました。

集合写真

街を盛り上げたいという、双方の気持ちがマッチングすることで、Win-Winに幸せになっていき、ウェルビーイングが増えていったのです。

立川のカフェやラーメン屋さんでもいい。

コワーキングスペースやサテライトオフィスでもいい。

業務が完全に絞られていない場所、人が集まる場所を作ることで、人を見つけやすくなっていきます。そうすることで、知らない人とどんどんつながりを持てるようになっていきます。

つながりができることで、幸せが訪れる入り口ができます。

周りに興味を持ち、他人を幸せにすることが、自分を幸せにすることにつながっていくのです。

ウェルビーイングを増やしていくためには、つながりを増やしていくことが大切

GREENSPRINGの全体図

ウェルビーイングが「幸せ」であること、心身ともに幸福な状態を指すとは・・。「GREEN SPRINGS」のコンセプトを詳しく聞けて本当に良かったです。

パネルディスカッションを聞いてわかったことは、ウェルビーイングを増やしていくためには、人と人とのつながりを豊かにしていくことが大切であるということです。

日本人は家族以外の人とのつながりが崩壊しつつあります。他人と関わりたくない人が増えていった結果、つながりも希薄になったため、幸福度はいつまで経っても増えていかないのです。

ウェルビーイングを増やしていくために大切なこと、それは、

創造的なものを作り出していくこと、自ら考えて作り出していくことです。

毎日自分たちのことで精一杯ですが、他の人を幸せにしようと思うことが幸福度を上げていきます。

幸せがいっぱい訪れてくる街、心の底から豊かさ、幸せを感じられるような街が、立川にできるなんてこれからワクワクしてきますね。

GREEN SPRINGS

自分にとって何が幸せなのか?

生きているとなかなか答えが見いだせないことが多いですが、ウェルビーイングであふれている「GREEN SPRINGS」で、心から幸せだと思えることをたくさん増やしていきたいですね。

フォーラムは、この後に第2部もあり、「GREEN SPRINGS」の詳しい内容を聞いてきましたので、また別記事でご紹介したいと思います!

第2部はこちら!

グリーンスプリングスフォーラムのスクリーン

「GREEN SPRINGS」完成後にはじまる立川でのウェルビーイングな暮らしはどう変わる?

この記事を書いた人

多摩っぷ編集局

多摩っぷ編集局

多摩地域の中でも特に立川エリアが大好き。地域のグルメやスイーツ、おでかけスポットやイベント情報、地域コラムなどを主に書いています。