まだまだ雪が舞い散る寒い時期ですが、暖かい春の訪れをいち早く教えてくれる梅が咲く時期になりました。
東京都の西側に位置する多摩地域には、たくさんの山々や広大な公園があり、梅まつりも各地で開催されています。
多摩地域にある数ある梅の名所・梅まつりの中から、2019年度に開催されるおすすめのスポットを5箇所厳選してお届けしたいと思います。
2019年度 多摩地域の梅まつり&名所5選
1.【八王子】高尾梅郷梅まつり
参照元:八王子市
旧甲州街道沿いの約4.5kmの区間に6つの梅林が点在する梅の名所。関所梅林、天神梅林、するさし梅林、木下沢梅林、そして小仏川沿いの遊歩道梅林を中心に、約1万本の紅白の梅が咲き誇ります。
参照元:八王子市
2月下旬から3月中旬あたりが見頃で、花の時期には梅まつりも開催される予定。4つの梅林をめぐり、抽選で賞品が当たるスタンプハイクのほか、甘酒、焼き鳥、焼きそば、ビール、おでん、梅の加工品も販売予定ですので、観梅を楽しみながら参加してみましょう。
- 日程:2019年3月9日(土)、10日(日)
- 交通:JR高尾駅から徒歩約15分、または京王線高尾山口駅から徒歩約10分
- 見頃:2月下旬〜3月中旬
- 高尾梅郷梅まつりの公式サイトはこちら
2.【青梅】吉野梅郷梅まつり
吉野梅郷は「東京の奥座敷」青梅、近隣を代表する梅の名所です。
公園の斜面に咲き誇る梅は圧巻!「梅の公園」では、山の斜面一面に梅の花が咲く様子が見られ、吉野梅郷のシンボルとなっています。
一時期ウイルス感染防除のため「梅の公園」の梅が伐採されましたが、少しずつ再植栽され、2017年に3年ぶりに再び梅の名所として甦ることができました。
梅まつり期間中は、郷土物産品販売や甘酒配布、各種ステージなど、さまざまなイベントで盛り上がる「観梅市民まつり」が3月10日(日)に開催される予定です。
梅の見頃は2月下旬から3月末ぐらいに。梅まつり会場の近くには、青梅きもの博物館や吉川英治記念館などの観光スポットもありますので、梅鑑賞とあわせておでかけしてみてはいかがでしょうか。
- 日程:2019年2月24日(日)〜3月24日(日)、「観梅市民まつり」は3月10日(日)
- 交通:JR青梅線青梅駅で「奥多摩行」に乗換え、「日向和田(ひなたわだ)駅」で下車徒歩10分
- 見頃:2月下旬〜3月末
- 吉野梅郷梅まつりの公式サイトはこちら
3.【日野】京王百草園梅まつり
百草園は京王グループが所有している日本庭園。今の時代めずらしいぐらい作り込まれた日本庭園ですが、日本各地から観光客が訪れる、四季折々の名所です。
公園内には80品種以上、約230本の紅白の梅の木があり、樹齢300年を超す寿晶梅や蝋梅(ロウバイ)もあります。
百草園は急な坂道を登っていかないとたどり着かないのがネックですが、見晴台からは東京スカイツリーや新宿新都心まで見渡すことができます。
冬の空気が澄んでいる梅が咲く時期は、まさに絶景のスポットに。
梅の見頃は2月上旬〜3月中旬。梅まつり期間中に京王タクシーを利用して向かうと、自家製の梅干しがもらえます。その他にもスタンプラリー、さまざまな演奏やマジックショーなどのイベントも行われる予定です。
京王百草園「梅まつり2019」に行ってきた。急勾配の丘を上って見る景観とお団子が最高
- 日程:2019年2月2日(土)〜3月10日(日)
- 開園時間:9:00〜17:00
- 休み:梅まつり期間中は無休
- 料金:大人300円、小人100円
- 交通:京王線「百草園駅」徒歩10分、または聖蹟桜ヶ丘駅・高幡不動駅からタクシー10分。
- 見頃:2月上旬〜3月中旬
- 京王百草園の公式サイトはこちら
4.【立川】国営昭和記念公園
JR立川駅から歩いて約10分の地に、広大な敷地面積を誇る「国営昭和記念公園」があります。
四季を通じていろんな花が咲き誇りますが、園内には80品種以上、約230本の梅の木があり、花木園の梅園では約20品種、80本の梅が楽しめます。
梅の見頃は2月上旬〜3月下旬。梅まつりは開催されませんが、園内には福寿草やニホンスイセン、セツブンソウなど、早春の花たちを楽しめるだけではなく、各種イベントが多数行われております。
梅鑑賞だけではなく1日中楽しめるスポットですので、外で遊べる遊具やお弁当を持って遊びに行くのもおすすめです。
昭和記念公園 梅の2月初旬開花状況と見頃はいつ?ニホンスイセン・福寿草も見てきた
- 料金:大人450円、小人無料
- 開園時間:9:30〜17:00(2月末まで)3月以降は時期によって変動あり
- 休み:2月25日(月)・2月26日(火)
- 交通:JR立川駅より徒歩10分
- 見頃:2月上旬〜3月下旬
- 昭和記念公園の公式サイトはこちら
5.【府中】郷土の森梅まつり
約14ヘクタールの敷地に府中の歴史や文化・自然を紹介する本館やプラネタリウム、8棟の復元建築物、広々とした芝生広場、子供たちに大人気の水遊びの池などがあり、まさに施設全域が博物館なのが「郷土の森博物館」です。
梅の全体的な見頃は2月中旬頃。白加賀、紅千鳥、薄紅の豊後梅など約60種、1,100本の梅が園内に咲き誇ります。
梅まつり期間中は上生菓子「うぐいす」がついたお茶会や梅にちなんだ飾り作り、琴・尺八の演奏会、大道芸・職人による実演イベントなども開催されます。
普段は撮影禁止のプラネタリウムが10分だけ撮影できる特別撮影会「プラネで宇宙撮影会」も開催されますので、1日を通して楽しみにおでかけしてみましょう。
- 日程:2019年2月2日(土)~ 3月10日(日)
- 開園時間:9:00〜17:00
- 料金:大人300円、中学生以下150円、4歳以下無料
- 休み:梅まつり期間中は無休
- 交通:武蔵野線・南武線「府中本町駅」徒歩20分、南武線・京王線「分倍河原駅」徒歩20分、西武多摩湖線「是政駅」徒歩20分
- 見頃:2月中旬
- 府中市郷土の森博物館の公式サイトはこちら
寒いからこそ、梅を見て心から暖まってこよう
日本に現存する最古の和歌集「万葉集」には、梅の開花と共に春の喜びを歌った歌が119首も詠まれているそうです。それほど、昔の人々は春を待ちわびていたのでしょう。
2月から3月末にかけては外はとても寒いため、どうしても家の中に閉じこもりがちになってしまうかと思います。
でも、寒いときこそ、昔から今に続く色とりどりの梅を見に行くことで、心の底からポカポカに暖まることでしょう。
多摩地域は、山々や美しい川、広大な公園と一緒に梅の花を楽しめるのが魅力です。真っ白に雪化粧した山々をバックに写真を撮るのも楽しみのひとつですよね。
皆さんも一足先に、桜とはまた違った魅力溢れる梅の花を見に、多摩地域の梅が見えるスポットにぜひでおでかけしてみてくださいね。