東京都あきる野市は私のふるさとであり、夏はトウモロコシ、秋は梨や栗が特産品として有名です。
筆者が子どものころは、栗林の中でイガを靴で割り、採れたての栗を茹でて、スプーンですくいながら食べていました。
9月中旬ごろになると、ふるさとから大粒の栗が届き、「栗ご飯にしようか、渋皮煮にしようか」と、毎年のように悩んでおります。
今年は色々と悩んだ結果、「栗の渋皮煮」に決定!
あきる野産の渋皮煮を早速作ってみましたので、レシピをご紹介したいと思います。
栗の渋皮煮を作る前に
こちらが届いたあきる野産の栗。生産者の顔が見えるようになっています。
あきる野産の採れたての栗は、こんなに大粒でツヤツヤです!
「皮が薄い」「皮がツヤツヤ」「ずっしりと重たい」の三拍子揃っているのが、あきる野産の栗の特徴です。
栗を調理する前に、皮を柔らかくし、剥きやすくすることがポイント。水の中にひと晩漬けておくことで、より剥きやすくなります。
鍋に栗と栗がかぶるぐらいの水を入れ、約5分ほど弱火で煮ます。乾燥を防ぐため、煮た後も水に浸しておきましょう。
鬼皮部分に包丁で少し切れ目を入れましょう。
切り込んだ後は、手で簡単に剥くことができます。乾燥しないように、剥いたらすぐに水に浸してくださいね。
渋皮まで剥くと2時間ぐらいかかりますが、渋皮までなら1時間ぐらいで剥き終わりますよ。
極上でツヤツヤ!栗の渋皮煮の作り方
栗の渋川煮の材料
栗の渋皮煮を作るための材料は以下のとおり。
- 栗:1kg
- 砂糖:500g
- 重曹:15〜25g
材料はたった3つと簡単です!
重曹はスーパーやドラッグストアの日用品コーナーで簡単に手に入ります。
栗の渋皮煮の下処理
鍋に栗と浸る位の水と重曹5g(小さじ1)を入れ、火にかけます。
沸騰後は栗が踊らない程度の弱火にし、10分ほど煮ます。(栗が踊ってしまうと、崩れるもとになります)
煮た後、実が割れないように優しく茹で汁を捨て、流水で洗います。
栗1個ずつ手に取り、太い筋は竹串や楊枝などで、余分な渋皮は指の腹で優しく取り除きます。ここで手を抜くと渋皮が残ってしまいますので、丁寧に下処理をしてくださいね。
この下処理を3〜5回ほど繰り返します。
最後に1~2回、栗と浸る位の水のみを入れ、沸騰後は弱火で5分ほど煮て重曹を抜きます。
渋皮煮は下処理がとんでもなく大変ですが、おいしくツヤツヤに仕上げるためには、下処理がもっとも大切ですので、手を抜かないようにしましょう。
煮詰める
下処理を終えた栗と栗が浸るぐらいの水を鍋に入れて火にかけ、砂糖500gを2〜3回にわけて入れ、沸騰させます。100gほど黒糖に変えると、より深い色に変わりますよ。
アルミ箔などで落としぶたをし、弱火で20分ほど煮詰めます。
冷めたら完成です!
照りをつけるために、シロップを煮詰めてかけると、宝石のようにツヤッツヤになりますよ。
ホックホクで、あま〜い!
栗の渋みと実の甘味と甘すぎないシロップの組み合わせは、秋をしっかりと感じるおいしさに。ひと粒食べだすと止まらなくなりますので、ご注意ください。
ビタミンたっぷりですので、おやつ代わりとしても最適です。余ったら冷凍保存もできますよ!
あきる野産の栗の渋皮煮は極上においしかった
あきる野産の栗を子どものころから毎年のように食べていますが、ホックホクで甘味が強く、この栗を食べたら、他の栗が食べられないほど極上のおいしさです。
「あきる野産の栗で、渋皮煮を作ってみたい!」と思われたら、JR五日市線東秋留駅から徒歩8分の地にある「秋川ファーマーズセンター」へ。採れたてツヤツヤの栗のほか、産地直送の野菜や果物が多数取り揃えられています。
秋の気配を感じる栗を求めて、大自然が広がるあきる野市にぜひ遊びに行かれてみてくださいね。