八王子市の超ローカルフード「パンカツ」を家庭にある材料で作ってみたレシピ

パンカツ

「今日のランチ、何食べよう?」

外食するのもいいけれど、お財布にお金がない・・。でも、金欠時でも満足できるランチが食べたいなとふと思っていたところ、食パンが1枚余っていることに気づきました。

この食パンを、どうにかしてお腹が満足できるものにできないか?

そんなときにふと思いついたのが、八王子市のローカルフード「パンカツ」。B級を通り越してC級グルメと言われているパンカツを、自宅で作れないかなと。

家庭にある材料を使って、はじめて作ってみたらめちゃくちゃおいしかったので、そのレシピをご紹介します。

ところで「パンカツ」ってなに?

日本パンカツ協会のカツ

「日本パンカツ協会」によると、「パンカツ」とは、食パンに水で溶いた小麦粉を付けて、さらにパン粉を付けてラードで焼き上げ、仕上げにウスターソースをかけて食べる、パンをカツに見立てた食べ物とのこと。

戦後の食料不足の中、八王子市元横山町にある八幡八雲神社の鳥居の下に出ていた屋台で、豚肉の代わりにパンをカツに見立てて販売されていたのが始まりとされ、八幡さまの周辺の人しか知らない超ローカルフード!

後に駄菓子屋やお好み焼き屋などでも販売され、おやつ感覚で食べられていたそう。

パンカツは材料も作り方もシンプルで、誰でも作れて様々なアレンジが可能なC級グルメなのです。

日本パンカツ協会推奨のパンカツレシピ

パンカツには、日本パンカツ協会推奨のレシピがあります。いわゆる公式のレシピですね。

Cpicon パンカツ ※日本パンカツ協会推奨レシピ by 日本パンカツ協会

クックパッドに掲載されているレシピの材料は、以下の通り。

材料 (1人分)

  • 食パン(6枚切り):1枚
  • 小麦粉(衣用):適量
  • パン粉(衣用):適量
  • ウスターソース:適量
  • ラード:適量

ここで問題点が。

ラードがない!

ウスターソースもない!

「ウスターソースもないのか!」とツッコミが入りそうですが、中濃ソースしかありません..。

「家庭にある材料で!」が今回のポイントなので、D級のパンカツを作ってみることにしました。

家庭にある材料で作ってみたパンカツレシピ

超熟パン

最初に断っておきますが、作り方は驚くほど簡単です!

今回使う食パンはパスコの「超熟」。最近流行りの超高級食パンなどを使う必要はまったくありません。

食パン

最初に、食パンを半分にカットします。

小麦粉をつけたパン

カットしたパンを、小麦粉1に対して水1.6ぐらいに溶いたものに浸します。実際に計ってませんが、とろとろだな〜と思うぐらいに作りました。

食パンにパン粉を付けたところ

パン粉をまんべんなく付けます。粗目がおすすめとのことですが、普通サイズのパン粉しかなかったので、それを付けます。

サラダ油

フライパンに、サラダ油を大3ほど引きます。本物レシピはここでラードを惜しみなくたっぷり使うことがポイント!

サラダ油もラードもなかったら、マヨネーズでもいいかと思います!

パンカツを揚げているところ

フライパンの中に、衣をつけたパンを投入。少ない油で焼き上げていきます。

お肉のように中まで火を通す必要はないため、一気にこんがりと焼き上げることがポイント!

フライパンで揚げているところ

両面きつね色になるまで焼き上げます。

ソースをかけているところ

両面がキレイに焼けたら、ソースをたっぷりとかけます。

パンカツにソースをつけているところ

ウイスターソースが正式ですが、中濃ソースのため伸ばしずらく、刷毛などでまんべんなく塗っていきます。裏返してソースを香ばしく焼き上げます。

いい香り〜!

パンカツ

このボリュームで、食パンの半分です。見た目は超豪華!

トンカツのようにひと口サイズに切り、キャベツやトマトなどお好みの野菜と共に盛り付ければできあがり。野菜がなければ、パンカツだけでもOKですよ!

パンカツのお味は?

パンカツ

見た目はもうトンカツそっくり!パンでもなくてカツでもない、不思議な不思議なパンカツです。

パンカツひと切れを持ったところ

実際に食べてみたところ、サックサク!

パンの甘みがお肉のように感じられます。

肉じゃないのにトンカツを食べている気になってくるから不思議です。

材料費50円ぐらいでしょうか?

八王子市のC級ソウルフードは、A級の知恵と熱い思いがいっぱい詰まった大満足の逸品でした。

お昼ではやや物足りないかもしれませんが、お子さんのおやつにはぴったりです。

食パンが余ったとき、「そういえば、パンカツなるものがあったな!」と思い出して、ぜひご家庭でも作ってみてくださいね。

日本パンカツ協会推奨レシピは、YouTubeでも見られますよ↓

この記事を書いた人

多摩っぷ編集局

多摩っぷ編集局

多摩地域の中でも特に立川エリアが大好き。地域のグルメやスイーツ、おでかけスポットやイベント情報、地域コラムなどを主に書いています。