山や川に行き、家族や友達と一緒にBBQをしたり、釣りや登山を楽しんだり…。
東京・西多摩エリアは「ここが東京!?」と驚いてしまうほど、心を癒やしてくれる豊かな自然が広がっています。
のんびりと自然を満喫したい人に最適な多摩西側の観光スポットは、旅行雑誌だけではなく、テレビでも頻繁に取り上げられることがあります。
「奥多摩ってステキ!行ってみた〜い!」
番組のテロップに”奥多摩”と出ていたため、とりあえず奥多摩にレッツゴ〜!
「ん?ここはどこ?」
「奥多摩ってテレビで言っていたから”奥多摩駅”を目指したのに、違うところにたどり着いちゃった!」
そうならないために!
大自然が広がる多摩西側の観光スポットに行く前に、アクセス方法について知って欲しいことがあります。
同じ”奥多摩”かもしれないけれど、知ってほしいこと
新宿や渋谷など、同じ都内でも東京都の西側に位置する多摩エリアがテレビで紹介されるとき、たまによくあるパターンとして、
「秋川渓谷」が”奥多摩”と紹介されることがあります!
新宿から約1時間半、奥多摩と同じくのどかな大自然が魅力的な秋川渓谷。都心から見たら、東京の奥のほうに位置するエリアであることに間違いありません。
どちらの場所とも「東京の最西端駅」と呼ばれる場所に位置しているからです。
ニュースでも都内というと23区ばかり..。
大々的に取り上げられる機会も少なく、23区よりは注目度が低い多摩地域。テレビなどのメディアで取り上げていただけるだけでも、多摩民は飛んで喜んでしまいます。
しかし!
しかしですね、
やはり、多摩西部の観光地の方たちからすると、できれば「地元」の名前を知っていただきたいわけです。正しい地元の名前を広めたいのです。
同じ奥側の多摩地域でも、「秋川渓谷」「奥多摩」と、表現を使わけてほしいのです..。
なぜかというと、イベントで「青海駅」と「青梅駅」を間違って行ってしまう方がいるように、「秋川渓谷」と「奥多摩」を間違って行ってしまうと、1時間半ほどロスしてしまうからです。
人生の貴重な時間を無駄にしないためにも、それぞれのアクセス方法を紹介しますよ!
秋川渓谷の魅力とアクセス方法
秋川渓谷の魅力とは?
「秋川渓谷」と呼ばれている場所は、東京都あきる野市・檜原村エリアに該当します。
多摩川の支流の中でも最大といわれる秋川。あきる野市から檜原村に及ぶ全長約20kmほどを「秋川渓谷」と呼んでいます。
秋川は檜原村役場で「北秋川」と「南秋川」に分かれ、周辺は島を除く東京都唯一の村として里山風景が魅力的なヒーリングスポットとして有名です。
秋川渓谷には「秋川橋河川公園BBQランド」や「秋川ふれあいランド」など、バーベキューやキャンプを楽しめる場所が多数あり、休日や行楽シーズンには水遊びをする家族連れやバーベキューをする若者でにぎわいます。
電車でのアクセス方法
新宿駅よりJR中央線ホリデー快速あきがわ号で約60分、東京駅からはJR中央線・JR青梅線・拝島駅でJR五日市線に乗り換え、終着駅である武蔵五日市駅で降ります。
よく間違えやすいのが、立川駅や拝島駅で「青梅行き」と「武蔵五日市行き」を乗り間違えること。駅のホームも変動することが多く、電光掲示板でホームの番号を確認することが大切です。
秋川渓谷に行く場合、拝島駅から「青梅行き」に乗ってはいけません。1時間に3本ほどしかないですが、「武蔵五日市行き」に必ず乗るようにしましょう。
秋川渓谷と言ってもバーベキューができる公園だけではなく、石船橋・瀬音の湯・払沢の滝など観光スポットが多数あり、そこからバスで各方面に向かうのが一般的なアクセス方法です。
「場所がわからない」というときは、「秋川渓谷観光情報コーナー」や「観光案内所」が駅に隣接していますので、ぜひ訪れてみてくださいね。
奥多摩の魅力とアクセス方法
奥多摩の魅力とは?
奥多摩の魅力といえば、なんと言っても「奥多摩湖」。多摩川を小河内(おごうち)ダムによってせき止められてできた人造湖です。
奥多摩湖を囲むように広がる山々の景色は実に壮大!春は桜、夏は深緑、そして秋は紅葉と、季節ごとにさまざまな表情を楽しむことができます。
ハイキングコースもありますので、自然の中を歩きながらリフレッシュするのもおすすめ!
奥多摩湖の目玉でもある「ドラム缶橋」は、ドラム缶に似た形状の合成樹脂製の浮体を使って湖面に架けられている浮橋で、実際に奥多摩湖の対岸に渡ることができます。
エメラルドグリーンが美しい「白丸湖」では、ボートに立ってパドルを漕ぐ水上スポーツ「SUP(サップ)」が楽しめます。
電車でのアクセス方法
奥多摩に行きたい場合、JR青梅線・立川駅や拝島駅で乗り換えるときに、「青梅行き」に乗るようにしましょう。
このときに「武蔵五日市行き」に乗ってしまうと、秋川渓谷に行ってしまいますのでご注意を!
立川駅や拝島駅から「河辺行き」というのも出ていますが、結局、河辺駅で降りて青梅行きに乗り換えることになります。
奥多摩に行くときは、「青梅行き」に乗るようにしましょう。
青梅駅に到着したら、基本的に隣のホームに来る「奥多摩行き」に乗り換えます。
すぐ発車する場合もありますが、20〜30分ホームで待つことも..。ホームにトイレもありますので安心ですね。
青梅駅から青梅線の最西端駅である奥多摩駅までは、約32分で到着します。
駅からバスを利用するなどし、各観光地にアクセスするようにしてくださいね。
「観光地の場所がわからない!」というときは、駅前に観光案内所もありますよ。
「ホリデー快速 おくたま号・あきがわ号」に乗るときの注意点
都心から秋川渓谷や奥多摩に行くときに便利な列車が「ホリデー快速 おくたま号・あきがわ号」。新宿から休日に運行される臨時列車です。
「ホリデー快速 おくたま号・あきがわ号」は、それぞれ行き先が違うのに1両編成の列車です。
すでにお話したように、秋川渓谷行きと奥多摩行きは、まったく違う線路です。
「ホリデー快速 おくたま号・あきがわ号」は、乗車時に何号車に乗っているかで運命が分かれるのです。
この列車、実は拝島駅で切り離し作業を行います。
拝島以東は10両編成で、拝島以西では「あきがわ号」が4両編成で、「おくたま号」が6両編成で運行されます。
先頭の4両が「武蔵五日市駅」行き、後ろ側の6両が「奥多摩駅」行きとなりますので、乗車時に注意が必要なのです。発車間際に先頭4両に慌てて乗ったら、JR五日市線で秋川渓谷に行ってしまいます!
慌てて乗ろうとする乗客に「お客さーん、秋川方面で合ってます?」と、車掌さんが声をかけている場面に出くわすことも..。
乗り間違えないように、くれぐれも十分に注意するようにしてくださいね。
同じ”奥側の多摩”でも違った魅力がいっぱい!ぜひ行ってみよう
東京都ってビルばかりのイメージがあるかもしれません。しかし、こんなにも広大な山々や美しい川が広がる地域があるのが、少しでも伝わりましたでしょうか?
ただし、これだけは声を大にして言いたい、
JR五日市線もJR青梅線も、本数が本当に少ないです!
違う路線に乗ってしまったら、戻るのもひと苦労。間違ってたどり着いちゃったら、その場を思いっきり楽しむぐらいのおおらかな気持ちが大切です(笑)
秋川渓谷も奥多摩も、それぞれ違った良いところがいっぱいあります。
奥側の多摩だけに、多摩の魅力はまだまだ奥深いです。
アクセス方法を事前にしっかりと確認し、東京とは思えない大自然のなかに、ぜひ遊びに行かれてみてくださいね。