JR中央線吉祥寺駅と言えば、関東でも住みたい街ランキングで1〜2位に常にランクインしている、魅力たっぷりの人気のある街です。
吉祥寺駅前には、近代的な商業施設が立ち並び、多くの人が訪れる街ですが、駅すぐ近くに「井の頭恩賜公園(いのかしらおんしこうえん)」という有名な公園があります。
吉祥寺に来たからには、井の頭公園にも寄って行こうと思い立ち、行ってみたところ素晴らしい光景が広がっていたのです。
真夏の井の頭恩賜公園は意外と涼しい!
JR中央線吉祥寺駅から歩いて2〜3分の場所なのに、まるで別世界に訪れたかのようなオシャレな空間が広がっています。
井の頭恩賜公園に到着しました。
まさに、大都会の中のオアシス!
外気温35度以上という、灼熱の太陽が照りつける8月上旬に行きましたが、多くの緑が生い茂っており、体感温度はとても涼しく感じます。
公園の中央に位置する「井の頭池」では、スワン型のボートに乗って楽しむ親子連れやデート中の方も多くいらっしゃいました。
井の頭池の水面に水草ツツイトモが大量に発生した理由
こちらが井の頭池の水面です。見ているだけで癒やされてしまいます。
赤ちゃんガモの水遊び pic.twitter.com/VcCK3EwKx7
— 多摩っぷ@立川 (@tamap_tokyo) 2019年8月5日
子ガモたちが、とても楽しそうに水面で水遊びをしている光景が見られました。
よく見ると、透き通るようにきれいな水質の上に、多くの水草が浮いているのがわかります。
この水草は「ツツイトモ」。葉や茎が糸のように細い水草で、5月から6月、1.5〜1.8mに伸長し、水上にツクシのような花を咲かせるのが特徴です。
井の頭池では1960年代に湧き水が枯渇して以来、水草が見られない状態が続いていました。
2014年に、池の水をくみ出して、中の魚を取り除く「かいぼり」を行ったところ、ツツイトモなどの水草が再生。底の泥の中で眠っていた種が目覚め、水質の改善で透明度も上がったことが原因とみられています。
その後も干し上げや水草の大敵となるアメリカザリガニ、外来魚駆除を徹底したところ、水草がどんどん再生するようになったそうです。
「水草を再生させたい!」という、人間の熱い思いが、井の頭公園の水草を蘇らせたのです。
思いが強かったのか、水面に大量に発生!
まるで、ふかふかのグリーンのじゅうたんのように広がっていました。
こないだの井の頭公園。「今日はモネ感が強い。なぜだろう?」久住さん@qusumi のおかげでスッキリ。いわく井の頭の固有種「イノカシラフラスコモ」という絶滅危惧種の水草が、3回のかいぼりで約60年ぶりの大復活だそう。たくましく、しなやかに、生きたいものだなあ。 pic.twitter.com/SjBmjJdHVF
— ヒーシー・ルイ は連載中『ゆるやかな性』 (@heshelaay) 2019年6月4日
ツツイトモの生育範囲は池の全域に広がり、初夏には水面が緑の濃淡に彩られるほどに。まるでクロード・モネの『睡蓮』のようだとSNS上で話題となり、6月には多くの方が訪れました。
水草ツツイトモが広がるボート池 #井の頭公園 #吉祥寺 #三鷹市 pic.twitter.com/uAJnvRowtF
— 多摩っぷ@立川 (@tamap_tokyo) 2019年8月5日
8月はモネ感はあまりなく、一面が深緑色に染まり、より奥深い感じになっていました。
これもとても素敵な光景なのですが、モネ感を感じるために、来年の6月に再度行くしかない!
こんなにキレイな公園を守ってくださる方々に心から感謝しつつ、これからも美しい公園を温かく見守っていきたいですね。
井の頭恩賜公園の詳しい情報はこちら
- 住所:東京都武蔵野市御殿山1-18-31
- 電話:0422-47-6900
- アクセス:JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」下車 徒歩5分、京王井の頭線「井の頭公園」下車 徒歩1分
- 駐車場:有料
- 井の頭恩賜公園公式サイト