真冬に奥多摩にある「峰谷川渓流釣場」でテントサウナの体験イベントを開催した結果

川辺

大自然の中で熱いサウナに入って、透き通るようにキレイな水の中に飛び込む体験なんてしたら、人生変わりそうじゃないですか?

でも、そんな素敵な体験、わざわざ遠くに行かないとできないと思ってしまいますよね。

「そんな人達の思いを身近な場所で実現したい!」と、銭湯と繋がるコミュニケーションサイト「銭湯らいふ」、奥多摩町地域おこし協力隊がタッグを組んで「テントサウナ」の実験をしてみることに。

都内とは思えないほど大自然が広がっている奥多摩です。この身近にある貴重な大自然を生かさない手はないですよね。

観光のオフシーズンである1月末に、奥多摩にある「峰谷(みねだに)川渓流釣場」に行き、試験的にテントサウナを作って体験イベントを行うことにしたのです。

ところで「テントサウナ」っなに?

テントサウナ

テントサウナと聞くと、テントがサウナ状態になっていること?と思ってしまいますが、実はその名前の通りです(笑)

サウナの発祥は2000年以上も前のフィンランドとされており、フィンランドの人たちがサウナを楽しんだあと、氷の湖や冷たい川に飛び込むシーンも有名です。

テントサウナは、耐火性のある素材のテントの中で、薪ストーブで薪をガンガン燃やし、サウナと同じ状況を作りあげるとても単純でシンプルなしくみです。

テントサウナはまだまだ日本では認知されていませんが、サウナ好きのキャンパーの中には「知ってるよ!」という人も多く、少しずつ人気を集めており、じわじわと話題になっているほどなのです。

奥多摩にある「峰谷川渓流釣場」の場所はこちら

小屋

今回のテントサウナ体験イベントの場所は、11月下旬から3月上旬まで冬季休業中の奥多摩町にある釣り場「峰谷川渓流釣場」です。

案内図

JR奥多摩駅から奥多摩湖畔まわりを抜けていき、車で約30分山道をくねくねと走り抜いた場所にあります。

キャンプ場

夏場でも釣り場としては穴場スポットとなっているほど秘境の地ですが、冬場はほとんど人の気配が感じられないほどひっそりしています。

清流

観光情報誌に載っているようなメジャーな釣り場ですと、混雑しすぎて釣り糸が絡み合ってしまったりとイライラしながら釣ることが多いじゃないですか。

しかし「峰谷川渓流釣場」は、1つの番号のエリアに1グループと割り当てられるため、誰にも邪魔されずにゆったりと釣りを楽しめるところが魅力のポイント。

清流

150〜160cmほどの深さの川底でさえ、落ち葉がはっきりと見えるほどすき通っています。こんなにキレイな水流が都内にあるなんて驚きですよね。

氷

冬場はつららが垂れ下がり、水の流れの勢いがあるところでも凍っているほど。こんな極寒の中で水の中に入るなんて、まさに人体実験!

空気がキレイで大自然に囲まれた地で、早速テントサウナを組み立てていきますよ。

川辺に集まってテントサウナの準備を開始!

組み立てているところ

テントはワンタッチでポン!とまではいきませんが、大人2人だけでも簡単に組立てることができます。

奥多摩のテント

カバーの内側はアルミ製で、とても保温性が高くなっています。

テントの外側

この状態だとまだサウナとは思えない感じですが、さらにブルーシートを追加して保温性を高めていくのがポイント。

火起こし

組み立てが完了したあとは、薪を燃やして炭作りをしていきます。

焚き火を囲みながら、温かいコーヒーを飲んだり、一緒に座って話したり。このひとときが心にやすらぎをもたらしてくれます。

ストーブ

テントの中に薪を燃焼させて火をおこすタイプのウッドストーブを入れ、薪を入れて火をボーボーと燃え上がらせていきます。

ストーブ

楽しそうにお湯をかけているのは、「銭湯らいふ」編集長の久保さん。ウッドストーブで温めた石の上にお湯をかけて水蒸気を発生させ、テントの中を70℃ぐらいに温めていきます。

煙

煙突からモクモクと煙が立ち上がっていき、テントの中はポカポカに温かくなっていきました。

テント

「それでは入りましょう!」

それぞれ持参したイスを持って、5人で一緒にテントサウナの中に入ることにしたのです。

テントサウナに実際に入って体験イベント開始!

テントに入るところ

メガネが曇るほどモクモクの水蒸気が上がる中へ。

サウナテント

ジッパーを締めてイスに座りながらゆらゆらと揺れる炎を見つめる時間は、まさにデトックスタイム。会社のイヤな人間関係など一切忘れて、ゆっくりゆれる炎を見つめながら楽しむコミュニティタイムです。

川に入るところ

テントの中で笑い声がときどき聞こえる中、約20分後に飛び出してきた奥多摩町地域おこし協力隊のオクタマニアさん。

川に入るところ

外気温約5〜6℃、水温約3℃と凍える中、釣り堀へ!

川に入るところ

「あぁ、冷たい!痛い!」

入った途端、悲鳴が聞こえてきました。

寒くて上がっているところ

「体がしびれるるる!」

水面に入ってたった5秒ぐらいで、再度テントサウナの中へ!!まるで針で刺されたかのように痛がっていました。

水辺

もう2度と水の中に入らないだろうと思いきや、約20分温まったら、再度冷たい水の中へ。

サウナの中

「ギャー、冷たい!」とすぐに外へ。

サウナの中

あぁぁ〜、痛い、痛い!

サウナの中

足の冷たさは尋常じゃないみたいです(汗)

水の中

あんなに痛がっていたのに、3回目には「水の中に入ると快感!」と言いながら、子どものように無邪気に水の中に入っていきました。

両手を上げているところ

再度テントサウナの中に入るときの表情は、1回目とは比べ物にならないほどたくましい表情に。

水辺

奥多摩の森の中で、まるでろ過されているかのよう。見ている方が寒く感じてしまうほど、とても気持ちよさそう!

水辺

ここまで水に何度も飛び込むのを楽しそうにしているのを見ると、テントサウナというものに中毒性を感じているのではないかと思えてしまうほどでした。

薪ストーブ

サウナで温まって、水に飛び込んで、みんなでワイワイ話しながら楽しんで。体も心も同時にデトックス。

山々の中で、山あり谷ありの人生を楽しんでいるかのよう。

これがテントサウナの楽しみの一つなのかもしれません。

結果:冬場のテントサウナは超絶に寒いけれど、中毒性ありだった

川辺

水面が凍りつく中、こんな寒い水面に入るなんて!!と、体験イベントをやる前は思っていましたが、テントサウナに入った人たちの姿を見て、とてもイキイキとして楽しそうだなぁと。

温かいのと寒いのを交互に体感することで、血流がよくなっていきます。それが「サウナって楽しい!」という中毒症状に変わっていくようです。

最初は針に刺されたかのように痛い!痛い!と叫んでいたのに、2〜3回入るごとに表情がイキイキしているのが確認できました。

ただ、テントの温度がおそらく50〜60℃しか上がっておらず、もう少し大きなウッドストーブが必要ではと。あと10℃ほどテントの中が暖まるように改良すれば、もっと快適に楽しめるのかもしれません。

ストーブ

人生に疲れたとき、なにかを変えたいと思ったとき。

奥多摩の爽快感あふれる大自然の中のテントサウナ体験が、あなたの体内から心の中までまるごとデトックスしてくれます。

今回は体験イベントでしたが、今後はさらに改良を加えて正式なイベントとして開催する予定です。テントサウナ以外にも、お楽しみイベントを盛りだくさんに企画中です。

人生に疲れたとき、奥多摩の中毒性たっぷりあふれるテントサウナイベントへ!

普通のサウナ以上のワクワクするコミュニティサウナを体験したい方は、奥多摩の「峰谷川渓流釣場」で開催されるテントサウナイベントを楽しみにしていてくださいね。

この記事を書いた人

多摩っぷ編集局

多摩っぷ編集局

多摩地域の中でも特に立川エリアが大好き。地域のグルメやスイーツ、おでかけスポットやイベント情報、地域コラムなどを主に書いています。