レールから脱線しない生き方って難しい。立川の歩道橋の上から見える中央線を眺めながら考えたこと

中央線

JR立川駅近くには、立川通りにかかる「曙陸橋」と「錦町歩道橋」があります。

2つの橋ともにアニメの聖地として有名な「オニ公園(錦第二公園)」の近くにあり、すぐ近くには浪人生の聖地として有名だった「代々木ゼミナール」もありました。

聖☆おにいさん、凪のお暇の撮影も!オニ公園は地元の人たちに長年愛され続けている立川の名物スポット

授業と授業の合間に、よくこの歩道橋の上から電車が走るのを眺めていました。

中央線

さすが中央線、ひっきりなしに電車が走っています。しかも決められたレールの上を時刻通りに走り、乗っている人を目的地まで運んでいきます。

その電車を見ながら、自分自身の人生と重ね合わせて考えたことがありました。

「私の人生は、これでいいのだろうか」

敷かれたレールの上を走って行く電車には、きちんとした目的とゴールがあるのに、私には人生の目的もゴールも明確ではない。

「今頃、大学のキャンパスで楽しい生活を送っていたかもしれないのに」

レールから脱線してしまった人生。人より劣っていると感じ、劣等感ばかり抱いていました。

この頃は、大学に行けなかっただけで人生が終わったと感じていました。

立川駅のビル群

しかし、ときがたった今、ふと周りを見渡してみたら、レールから脱線した人たちがたくさんいるではないですか。

脱線した人たちは、みな暗い人生だろうか?

暗いトンネルの中でたたずんでいる人もいましたが、レールなんてない道を楽しんでいる人もたくさんいたのです。

レールの上から脱線しないで生きていくことのほうが、いかに難しいかを思い知りました。

会社に勤めないのも1つの生き方。
色んな会社に勤めるのも1つの生き方。

働かないのも1つの生き方。
結婚しないのも1つの生き方。

いろんな人がいていい。1つ1つ生き方があっていいのだと。

「脱線」と聞くと、まるで人生から転落したかのように悪いことのように思えますが、レールから脱線した生き方に、劣等感を抱く必要はありません。

むしろ、夢のある希望あふれる生き方です。

レールの上にいると、たった1つの生き方しかできません。たどり着く時間も進む道までもが決まっています。

整備されているため、安全で安心かもしれません。しかし、単調で、平凡で、つまらないではありませんか?

先が見えるというのは、可能性の限界が見えているようで、つまらないのです。

最初から結末がわかっている映画やドラマがおもしろくないのと同じです。

レールから脱線しているから、これから可能性は無限大に広がります。自分の思うように進めますし、気になることがあれば寄り道をすればいい。

ヘトヘトに疲れたら立ち止まればいいし、電車とは違い、もう一度引き返すこともできます。

立川駅のレール

人生の進み方は、それぞれ自由です。

ほかの人より、自分らしさを表現できる生き方ができますし、「普通」と呼ばれる人生のコースから外れた先にあるのは、普通でない可能性が広がっているのです。

何かモヤモヤしているなと感じたら、立川にかかる2つの橋に足を運んでみてくださいね。きっとあなたにしか走れないレールが見つかるかも知れませんよ?

この記事を書いた人

多摩っぷ編集局

多摩っぷ編集局

多摩地域の中でも特に立川エリアが大好き。地域のグルメやスイーツ、おでかけスポットやイベント情報、地域コラムなどを主に書いています。