多摩モノレール延伸予定地である箱根ヶ崎ルート(上北台駅〜箱根ヶ崎駅)を実際に歩いてみた

多摩モノレール上北台駅

多摩モノレールの延伸について、東京都が着手する見通しとなりました。

2020年度の予算案で、延伸の基本設計に関する調査費用として約1億円を計上。上北台駅~箱根ヶ崎駅間の延伸距離は約7.2km、都は総事業費を約800億円と想定しています。

多摩モノレール延伸が実現へ。上北台駅~箱根ケ崎駅ルート開業は2032年頃か

「本当にレールができる場所はあるの?」と、ふつふつと疑問が沸き始め、実際に見に行ってみることにしました。

上北台駅から新青梅街道へ

上北台駅

多摩モノレールの北の終着駅、上北台駅にやってきました。所在地は東大和市で、狭山丘陵や多摩湖にもほど近い場所にあります。

上北台駅の停留場

メットライフドームでのプロ野球開催時は直通のバスが運行されており、最短12分でドームまで行くことができます。

新青梅街道に入る路線

延伸計画は、瑞穂町方面。西側に向かって新青梅街道沿いを歩いていきます。

新青梅街道の道路

二車線、結構ギリギリですよね..?

この中央分離帯にレールができるなんて、ちょっと考えられない気もしてきます。ただ、想像するだけでワクワクしてきますよね。

新青梅街道

こちらは現在改築中の北多摩西部消防署前の立体歩道橋からの眺めです。まっすぐ道路が伸びているのがわかります。

歩道橋を降りて、再び新青梅街道沿いを歩いてきましょう。

事業予定地や延伸化への看板が多数設置

武蔵村山市の看板

上北台駅前にも設置してありましたが、武蔵村山市に入ると、新青梅街道沿いの土地の用地取得や売買に関することが書かれた看板が至るところに設置してあります。

道路事業予定地の看板

道路事業予定地と書かれた看板も、あちこちに設置してありました。

道路事業予定地の看板がある場所はガードレールで区切られており、この場所まで道路が拡幅されることがよくわかります。

武蔵村山市の多摩モノレール延伸計画

武蔵村山市による”モノレール箱根ヶ崎方面早期実現を!”という看板も、至るところに設置されています。

瑞穂町

瑞穂町にも、武蔵村山市同様に延伸の早期実現を願う看板が設置されています。

新しく建てられた店舗の多くは、セットバックして建てられていました。

新青梅街道沿いのセットバック

新築一戸建ても同じく、セットバックして建てられていました。

退去したばかりなのか、拡幅工事中のところもあり、ショベルカーで掘り起こしているところもありました。

新青梅街道沿い

それでも、まだまだ歩道が狭い部分が多く、歩道ギリギリまで店舗が建っている箇所もあり、拡幅工事が進んでいない部分も多くありました。

イオンモールや病院前に駅ができたら徒歩で行ける

武蔵村山病院への入り口

箱根ヶ崎ルートでは、新しく7つの駅ができる予定です。

武蔵村山市には武蔵村山病院という大きな医療機関がありますが、徒歩で行くには不便な場所にあります。三本榎付近あたりに駅ができれば、徒歩10分ほどで病院にたどり着くことができます。

イオンモールむさし村山

大型ショッピングモール「イオンモールむさし村山」は、一番近い駅が西武拝島線の武蔵砂川駅か多摩モノレールの玉川上水駅。2つの駅から歩いていくと、約30〜40分はかかります。

本町一丁目付近の交差点に駅ができれば、徒歩8分ほどでイオンモールにたどり着きます。車を所有してない方でも、気軽に買い物にでかけることができます。

ジョイフル本田

瑞穂町にあるホームセンター「ジョイフル本田」は、生活用品から食料品までなんでも揃いますが、車で行かないととても不便な場所にあります。

週末は駐車場に入る車で、新青梅街道沿いが大渋滞するほど・・。瑞穂町殿ケ谷付近に駅ができれば、徒歩5分もかからずジョイフル本田にたどり着くことでしょう。

米軍基地「横田基地」が望めるかも

横田基地

米軍横田基地と隣接している瑞穂町。新青梅街道沿いから横田基地をフェンス越しに眺めることができます。

オスプレイ

上空には米軍の飛行機が飛び交っており、地元では騒音が問題視されていますが、多摩モノレールの窓から横田基地内が望めるようになるかもしれません。

箱根ヶ崎駅に接続すれば八高線の利用が可能に

箱根ヶ崎駅

延伸計画の終着駅である箱根ヶ崎駅に到着しました。

延伸すれば多摩モノレールから八高線に乗り換えて、拝島・八王子・川越にも行くことが可能になります。

平日の通勤時間帯は本数が3〜4本、日中は2本ととても少ないですが、武蔵村山市から八王子市へ、だいぶアクセスしやすくなることで、通勤・通学の幅が増えていくことでしょう。

計画はまだまだ先。気長に温かく見守りましょう

新青梅街道

延伸について着手すると決まったばかりであり、拡幅工事もだいぶ進んでいるところもあるものの、街道沿いに建っている店舗や住宅もまだまだありました。

用地を確保しているところは多くあるものの、まだ進んでいない部分も多くある現実。10年以上の歳月をかけて開業予定ということもあり、まだまだこれからという印象を受けました。

上北台駅から箱根ヶ崎駅まで歩いたら、1時間半以上もかかりゼーゼー言いながらたどり着きましたが、多摩モノレールなら20〜30分ほどでたどり着くと思われます。

地元の方たちにとってみたら、待ちに待った延伸実現化。新しい駅が生まれることで、通勤も通学も生活も、人生までも変わってしまう出来事なのかもしれません。

周囲のお店もどんどん新陳代謝して生まれ変わることで、より一層楽しみが増えること間違いなしですね。

何十年先というわけでもない話ではないですが、延伸までまだまだ年月がありますので、楽しみを気長に温かく待つことにしましょう。

この記事を書いた人

多摩っぷ編集局

多摩っぷ編集局

多摩地域の中でも特に立川エリアが大好き。地域のグルメやスイーツ、おでかけスポットやイベント情報、地域コラムなどを主に書いています。